モーター大手のニデック(旧日本電産)は20日、京都市内で定時株主総会を開いた。創業者で会長兼最高経営責任者(CEO)の永守重信氏(78)ら取締役の再任案が可決された。7月に創業50周年の節目を迎える同社は、後継者選びが課題となっている。永守氏は「株価を上げてくれる人がいい。変人でも、業績を良くする人でないといけない」と強調した。
後継者を巡っては、これまで社外から複数の候補を招いたが、いずれも永守氏の要求水準に達せず、退任する例が続いてきた。永守氏は「自分のような経営をしてくれる人を探したが、大失敗した」と振り返った。