障害者手帳の情報とマイナンバーの紐付けミスも発覚、静岡県内で数十件 全国調査へ

 政府は20日、静岡県で身体障害者手帳の情報とマイナンバーの紐付けミスが数十件確認されたと発表した。静岡県の利用者からの報告で発覚したという。全国でどのような状況かは把握できておらず、加藤厚生労働大臣は全国の自治体で行なった作業について点検すると述べた。

「不正閲覧や給付への影響はない」

 加藤勝信厚生労働大臣が定例会見で明らかにしたところによると、4月頃に「静岡県の障害者の方から『マイナポータルで自分の障害者手帳の情報を確認しようとしたが入っていない』という報告があった」という。これを受け静岡県内の障害者の方々の登録状況について確認しているが、誤って同姓同名の別人の情報を登録するなどのミスが発生しており、誤登録が60件程度判明する見通しだ。情報流出や給付金交付への影響はないとしている。

 加藤大臣は今後、静岡県以外の全国の自治体に対し、誤登録がないか点検して9月29日までに報告するよう通知したとしている。

 一方、総務省は同日、「マイナポイント」について同省が調査した結果、別人に誤って紐付けたミスが131の自治体で172件確認されたと発表している。

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