アカウミガメに送信機、追跡 回遊ルート調査で北太平洋放流へ

位置情報を追跡する送信機が取り付けられたアカウミガメ=20日午前、名古屋港水族館

 北太平洋のアカウミガメの回遊ルートを解明するため、名古屋港水族館は20日、人工ふ化させ飼育している2歳前後の子ガメに位置情報を追跡する送信機を取り付けた。7月中旬ごろに北太平洋中部で25匹を放流し、動きを追跡する。

 米国やニュージーランドなどの研究機関との共同研究。研究者らが長さ6センチ、幅3センチほどの箱形の送信機をカメの甲羅に装着し、海中で外れないよう樹脂で固定した。

 日本の海岸でふ化したカメが太平洋を渡り、米西海岸沖まで回遊することは分かっていた。同水族館などは2003~13年にカメに送信機を付け調査したが、一部の経路が未解明だった。

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