玉野市滝のレジャー施設「おもちゃ王国」内にある湿生植物学習センターで、世界最小級のトンボ、ハッチョウトンボや植物群を観察・調査する小学生向けイベント「昆虫調査隊」が今年も始まった。子どもたちは湿地で豊かな自然に触れながら、環境を守る大切さを学んでいる。
18日の初回調査は県内の小学3~6年生6人と保護者らが参加。草地を飛び交うハッチョウトンボやモノサシトンボ、食虫植物のモウセンゴケ、スイレンなどを観察し、写真に撮ったり特徴をメモしたりした。講師役の中村圭司岡山理科大生物地球学部教授(昆虫学)と学生も同行して調査を手伝った。
朝日塾小6年男子児童(11)は「ハッチョウトンボを20匹以上見つけ、雄と雌で色が違うことが分かった。次回はキイトトンボを詳しく調べたい」と話していた。
昆虫調査隊は一般社団法人エコロジー・カフェ(東京)が主催。7月には自分で決めたテーマで観察・調査を続け、8月に結果を発表する。最優秀の隊員は来年東京で開くシンポジウムに参加する。
同センターは、おもちゃ王国入園者なら自由に観察できる。問い合わせは同王国(0863―71―4488)。