福井県書道展の受賞者が決定 知事賞に漢字部門の長谷川士雲さん

知事賞などを決めた県書道展の審査会=6月20日、福井市の福井県立美術館

 第73回福井県書道展の審査会が6月20日、福井県立美術館(福井市)で開かれた。漢字や前衛書など6部門に138点の応募があり、最高賞の知事賞には、漢字部門の長谷川士雲(しうん)さん(35)=越前市=が選ばれた。

 県内の15会派と諸派の138人から漢字76点、かな10点、漢字仮名まじり18点、前衛書26点、小字数4点、篆刻・刻字4点が寄せられた。審査委員長の今村桂山さん(85)らが文字の流れや全体のバランスなどをチェック。知事賞を含む特選20点、準特選20点、秀作42点、入選56点を決めた。

 今村さんは「昨年より応募数が減ったが、レベルが落ちることはなく、横書きやにじみを取り入れるなど個性的な作品もみられた」と講評。知事賞の長谷川さんの作品については「正確な草書体で、すっきりとした品格ある作品に仕上がっている」と評価した。

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 全138点を22~25日に県立美術館で展示する。入場無料。特選、準特選の表彰式を24日午後2時から同館講堂で行う。

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