円、一時142円26銭 7カ月ぶり安値更新

 20日の東京外国為替市場の円相場は対ドルで下落して一時1ドル=142円26銭を付け、昨年11月以来、約7カ月ぶりの円安ドル高水準を更新した。日米の金利差拡大が改めて意識され、円を売って運用に有利なドルを買う動きが進んだ。

 一巡後は方向感の乏しい展開となった。午後5時現在は前日比07銭円高ドル安の1ドル=141円77~78銭。ユーロは12銭円安ユーロ高の1ユーロ=155円14~18銭。

 日銀が大規模金融緩和策を維持して低金利環境を維持するのに対し、米国は物価高対応のため追加利上げに踏み切るとの見方から、朝方に円売りが勢いづいた。国内の輸入企業による実需のドル買いもあった。

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