不動産元社長が組員に利益供与 上場企業、都公安委が勧告

 東証プライム上場の不動産会社「三栄建築設計」(東京)の元社長の男性が指定暴力団住吉会系組員に小切手を渡したとして、東京都公安委員会が20日、都暴力団排除条例に基づき、同社に対して利益供与をやめるよう勧告したことが分かった。同社が発表した。

 同社によると、元社長は2021年3月、組員に約189万円の小切手を渡したという。

 捜査関係者によると、元社長と組員は以前から知人とみられ、飲食を共にするなどしていた。

 三栄建築設計は1993年設立。元社長が創業者だが、昨年11月に「一身上の都合」を理由に社長を辞任していた。

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