米5月住宅着工21.7%増 1年1カ月ぶり高水準

マンションの建設現場=米カリフォルニア州サンディエゴ(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】米商務省が20日発表した5月の住宅着工件数(速報、季節調整済み)は年率換算で前月(改定後)より21.7%増の163万1千戸と、昨年4月以来1年1カ月ぶりの高水準となった。事前の市場予想の140万戸を大きく上回り、3カ月ぶりに増加した。

 住宅業界関係者によると、中古住宅の供給戸数が制約されている中で、新築住宅を建てる動きが広がっているのが増加した一因。主力の一戸建てが99万7千戸と18.5%増え、集合住宅も大きく伸びた。全体の前年同月比は5.7%増。

 地域別の前月比は、18.7%減の北東部を除く3地域が増えた。中西部が66.9%、最大市場の南部が20.3%、西部が16.4%それぞれ伸びた。

 着工件数の先行指標となる建設許可件数は5.2%増の149万1千戸と、3カ月ぶりに増加。前年同月と比べると12.7%減少した。

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