IBA会長の発言非難 脅迫的とIOC声明

 【ジュネーブ共同】国際オリンピック委員会(IOC)は20日、スイスのローザンヌにある本部で理事会を開き、組織運営や不正判定の問題で資格停止処分を科している国際ボクシング協会(IBA)のクレムレフ会長(ロシア)の発言を脅迫的などとして「スポーツや通常の文明的な議論にふさわしくない」と非難する声明を発表した。

 IOCによると、クレムレフ氏はブラジリアで行われたフォーラムで、IOC関係者が「犯罪を隠している」と指摘。元IOC関係者への「銃撃」も呼びかけたという。

 IOCは20日から3日間の会議をスタート。オンラインで実施する22日の臨時総会ではIBAの統括競技団体としての承認取り消しを審議。IBA管轄下で行われないことが決まっているパリ五輪のボクシングについて、選手保護の観点などから予定通りの競技実施を提案する。

 理事会は今後予定される五輪の組織委員会から準備状況の報告を受けるほか、今月下旬にシンガポールで実施される「オリンピック・eスポーツ・シリーズ」と題した新設大会などについても協議する。

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