小田原駅西口の再開発イメージ4案 最大165億円と試算 26年度までに基本計画

北条早雲像の立つ小田原駅西口ロータリー。隣接して建設中の17階建て高層ビルは2024年度中にも完成する(23年6月20日撮影)

 小田原駅西口周辺の再開発を巡り、神奈川県小田原市は駅前ビルの建設など、官民合わせて総事業費が最大165億円となる再開発イメージ4案をまとめた。西口では駅前ロータリーに隣接した民間高層ビルが2024年度中に完成する予定で、市は小田原観光の“玄関口”発展に向け、26年度までに基本計画を策定する考えだ。

 西口周辺は市とJR東海が所有するロータリー(約5600平方メートル)を挟んで民間所有のA街区(南側、3000平方メートル)とB街区(北側、4600平方メートル)に分かれている。A街区では集合住宅を併設した17階建て商業施設の工事が進められており、市はロータリーとB街区を含めた約1ヘクタールを一体的に開発する方針。

 観光バスも乗り入れる現在のロータリーには歩行者専用の動線がなく、観光客などが車道を横断する姿に懸念の声が上がる中、地元地権者らが17年に「小田原駅西口地区まちづくり協議会」を設立。市と再開発に向けて検討を重ねてきた。

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