横浜・栄に「不登校特例校」 26年春、廃校活用し開設へ 総合的な学習の時間「探求」を充実

旧庄戸中の校舎などを使って不登校特例校が開校する見通しとなった(横浜市提供)

 横浜市栄区で2026年4月、県内5校目となる「不登校特例校」が開設される見通しとなった。区内で認定こども園を経営する学校法人森学園(同)が、小学1年から中学3年まで一貫教育を展開する義務教育学校として運営。廃校となった旧市立庄戸中学校の校舎を活用し、増加傾向にある不登校の児童・生徒を受け入れる。

 森学園は今後、文部科学省や県と協議を進めて学校設置の認可取得を目指す。計画では、子どもたちが少人数や個別でも学習に取り組みやすいように教室を配置。学習指導要領で定められた教育課程を弾力的に運用し、総合的な学習の時間「探究」を充実させる。

 「食べられる庭(エディブル・スクールガーデン)」を活用した食育も展開。栽培体験などを通じて心身の健康や自然への関心を高めてもらう。校舎1階には地域住民向けのスペースや貸し会議室を整備。未就学児が利用可能な子育て支援施設も用意する。

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