「とても悲しいし、憤りを感じている」大声援を受けるも日本に4失点惨敗のペルー指揮官、日本を称える「今日一番良かったのは決定力」

[写真:Getty Images]

ペルー代表のフアン・レイノソ監督が、キリンチャレンジカップ2023の日本代表戦を振り返った。

20日、キリンチャレンジカップ2023でペルーは日本と対戦。韓国代表に0-1で勝利し、日本戦では連勝を目指した中、21分に伊藤洋輝にミドルシュートをねじ込まれ失点。

37分には、日本が自陣から巧みに繋ぎ、最後は三笘薫がゴール。後半には、こぼれ球を繋いで、最後は伊東純也が決めて3点目を奪うと、75分にはバックパスを奪った前田大然がダメ押しゴール。ペルーはクリストフェル・ゴンサレスが蹴り込み1点を返すのみ。日本に4-1で敗れた。

この試合には、日本にも多く在住するペルーサポーターが大量に押しかけ、試合前から大盛り上がり。スタンドの一角を埋め尽くすと、大声援を送り選手たちを後押ししていた。

しかし、結果は4失点の惨敗。レイノソ監督は「アップの時点から多くの声援を受けたことで非常にモチベーションが上がった」とサポーターの声に感謝しながらも、「結果を出せなかったことはとても悲しいし、憤りを感じている。もっと良い結果を残してあげたかった」と、敗れたことを残念がった。

4失点はしたが、この試合で何か結論を出すことはないとコメント。日本を称えながらも、チームを今後も強化していくと意気込んだ。

「今日の試合の結論を出すには早いと思う。FIFAの国際Aマッチデーは結果よりも今後の期待が重要な試合。良いプレーをしたが、より支配する展開が求められていた」

「最後まで戦ってくれた選手たちには感謝している。日本代表の高いトランジションに代償を払う形となった。2-1、2-2にするチャンスもあったが、3点目と4点目は我々にとって非常に大きなダメージとなった」

また、韓国と日本の違いについても言及。日本の方が流動的で難しかったと語りつつ、どちらもアジアの素晴らしい国だと語った。

「韓国の方がより縦へのプレーが中心。我々はそれに対して上手く対処できていた」

「日本はボールポゼッションが高く、トランジションの中で流動的にポジショニングを頻繁に変えながらスペースを見つけていくチームだと思う」

「どちらも素晴らしいチーム。ワールドカップで非常に素晴らしい結果を残している。今後もアジア代表として、結果を出していくと思う」

ただ、失点シーンについては「今日の失点は日本が強みを発揮したというよりは、自分達の決断ミスによるところが大きかった」と語りながらも、「日本が今日一番良かったのは決定力の部分。スペースをうまく利用した。そこは称えたい」と、多くはなかったチャンスをしっかり決め切った日本の攻撃陣を称えた。

© 株式会社シーソーゲーム