自動車部品もチェック可能 リコー、画像認識技術活用のカメラ発売へ

リコーインダストリアルソリューションズ株式会社(以下、リコー)は、画像認識技術を活用した作業検査カメラ「RICOH SC-20」を7月3日に発売する。

「RICOH SC-20」は、「RICOH SC-10A」の後継機に位置付けられる。PC不要で簡単に使える操作性は前身機そのままに、センサー画素数を約100万画素から約800万画素へ増やし、高解像化による判定精度の向上を実現した。ほかにも、カメラ単体での作業ログデータの閲覧によるトレーサビリティの確保、バーコード・OCR読み取りなどの有償のオプション機能も追加している。また、カメラのレンズを交換式にすることで焦点距離の選択肢が増え、これまで対応できなかったワークサイズ(対象物の大きさ)にも対応でき、活用の幅が広がるという。

さらに、同カメラでは、従来は難しかった小さな部品の取り付け状況や取り付け方向のチェック、質感マッチング判定による不織布やスポンジなどの有り無し検査が可能だ。例えば、自動車部品、電気・電子機器、精密機器などのセル生産方式における手作業での組み立て工程など、目視検査では限界があった箇所のチェックも可能になり、作業品質の向上が期待できる。手作業工程における欠品や組立ミスによる不良の低減、手作業工程後の目視検査工程の廃止も可能になる見込みだ。

なお、リコーグループは、デジタルデバイス・サービスの活用によるワークプレイスの変革を通じて、ユーザーのよりよい働き方の実現を支援していくと述べている。

(出典:リコー Webサイトより)

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