大宮の会社で6万円を盗んだ男逮捕 特定を進め、大宮のコンビニで男を確保「人が住む家で泥棒したくない」

侵入盗容疑、男を逮捕

 会社事務所に侵入し、現金を盗んだとして、埼玉県警捜査3課と大宮西、浦和西署の合同捜査班は20日までに、建造物侵入と窃盗の疑いで、住所不定、無職の男(47)を逮捕した。

 逮捕容疑は今年3月25日午後6時~同27日午前7時半ごろ、さいたま市大宮区三橋1丁目の会社事務所に侵入し、事務所内にあった財布や巾着などから現金計約6万円を窃取した疑い。

 捜査3課によると、今年3月から県南部の会社事務所を対象とした窃盗事件が散発。同月下旬にさいたま市大宮区内で同種事案が発生し、現場や付近の防犯カメラ映像のリレー捜査から男の犯行を特定した。その後、追跡捜査で6月19日に大宮区内のコンビニエンスストアにいた男を発見し、確保した。

 男は電気が消えていて不在とみられる事務所を歩いて探し、窓や出入り口のガラスを割って、鍵を開けて侵入する手口で、現金や商品券などを盗んでいた。事務所を対象とした理由については「人が住んでいる家には泥棒に入りたくない」と供述。主に、県内の個室ビデオ店などを転々としながら、犯行に及んでいたとみられる。

 男は、「生活費やギャンブルをやるために泥棒した」とも供述しているという。県警はさいたま、戸田、川口市など県南部を中心に数十件の余罪があるとみて、裏付けを進めている。

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