マイナ点検本部、午後に初会合 首相出席、省庁横断で

デジタル庁が入る民間ビル=東京都千代田区

 政府は21日午後、マイナンバーを巡るトラブル多発を受け、関連するデータやシステムを確認するため、省庁横断の情報総点検本部を設置し、首相官邸で初会合を開く。岸田文雄首相も出席。デジタル庁、総務、厚生労働両省を中心とする構成とし、トップは河野太郎デジタル相が務める。首相や関係閣僚らの連携により、再発防止に向けた対応を強化する。

 河野氏は21日の参院本会議で「既存のデータやシステムの総点検を行い、新規データの誤登録防止策を徹底し、国民の不安払拭のため丁寧に対応する」と述べた。点検本部の会合後、首相は記者会見で今後の取り組みについて具体策を説明する見通しだ。

 マイナンバーを巡っては、マイナカードと健康保険証を一体化したマイナ保険証で、別人の医療情報をひも付けるミスが続出。システム不具合などで「無保険扱い」となった患者に医療費10割が請求されるケースも起きている。

 公金受取口座のひも付けでは、本人ではなく家族らの名義の口座を登録したり、全くの他人の口座が誤登録されたりする事案が発生した。

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