アドビ、Premiere Pro 2023年6月アップデート公開。メタデータとタイムコードのバーンインエフェクトに対応

アドビは、Premiere Pro 2023年6月アップデート公開した。Premiere Pro 23.5アップデートでは、新しいメタデータとタイムコードバーンインエフェクト、BRAWプラグインのインストールに関するガイダンス、重要な修正、品質とパフォーマンスの向上などが導入されている。

メタデータとタイムコードバーンインエフェク

フレームレート、サウンドタイムコード、ファイル名などの表示されたクリップメタデータの表示と書き出しに依存するワークフローで、必要な情報を必要な場所に表示して、メタデータとタイムコードバーンインエフェクトをすばやく簡単に参照できるように改善された。

エフェクトを使用すると、編集時の参照用に有用なクリップメタデータを表示したり、外部モニターに送信したり、書き出し時にメディアに含めたりすることが可能。リクエストの多かったこの機能により、タイムコードのバーンインを次のレベルに引き上げ、詳細なメタデータを表示して共同作業者を行う編集者と詳細情報を共有できるとしている。

メタデータドロップダウンメニューを使用して、テキストオーバーレイとして表示するメタデータを選択

BRAWプラグインのインストールのガイド

Blackmagic RAW を使用する場合は、ユーザーが編集に取り掛かれるよう、必要なプラグインの特定をサポートする。BRAWの読み込み時に、Premiere Pro内で必要なプラグインを検索してインストールするためのヘルプが表示されるように改善された。

タイムラインのスクラブと再生機能の向上

作業中のタイムラインの機能を最適化した。再生ヘッドを常にスムーズかつ正確にドラッグすることで、カーソルをフレームに完全に揃えることができるという。

Team Projectsの保存および同期ステータスを簡単に追跡

Team Projectsのクラウドアイコンを使用すると、共同作業中にプロジェクトの保存および同期ステータスを追跡可能。クラウドアイコンを選択すると、Team Projectsが最後に同期された時期や、同期が保留された状態でローカルに保存された変更があるかどうかなどの詳細がツールヒントに更新される。

また、クラウドアイコンは、接続状態(接続中/切断中)も示しており、インターネット接続が切断されている場合、ツールヒントには行った変更はローカルに保存され、インターネット接続を復元したら同期されることを示す通知が表示される。接続状態に関係なく、Team Projects で何が行われているかを、常に誰よりも早く知ることができるとしている。

クラウドアイコンのツールヒントには、Team Projects の最新の変更が正常に保存され、同期されたことが表示される

Team Projectsの自動保存場所の選択

Team Projectsの自動保存キャッシュの保存先となるローカルシステム上の場所を指定できるように改善された。作業中に変更が加えられると、指定した場所にTeam Projectsがバックグラウンドで自動的に保存される。

Team Projectsでは、プロジェクト内で編集を行うたびに自動保存されるので、取り残されることはないという。

Team Projectsの自動保存キャッシュを保存するローカルシステム上の場所を指定できる

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