新聞記事、広告を将来の夢探しに 青年山陽会が親子で仕上げる教材

 新聞記事を児童らの将来の夢や仕事探しに生かす教材「親子で10分! 新聞でつくる仕事図鑑」が完成した。新聞で多様な職業についての知識や関心を深め、将来の選択肢を増やしてもらおうと、山陽新聞販売所の若手所長らでつくる「青年山陽会」が製作した。

 B5判32ページで、小学4~6年程度の児童と保護者が協力して2日間で仕上げる構成。初日は好きな新聞記事や広告をスクラップし、文と写真から仕事を見つけ出す。2日目はその中から最も関心のある仕事を深掘りし、将来の「やりたい度」を点数化。自分だけの“仕事図鑑”を作る。

 子どもの好奇心育成に力を注ぐ学習塾として知られる「探究学舎」(東京)の元スタッフ新免琢弥さん(37)=岡山市出身=が監修。「夢や目標を定めた子どもは驚くような集中力を発揮する。記事から得られる読解力、語彙(ごい)力は学びの基盤で、人工知能(AI)を使いこなす上でも役立つ」と話す。

 500円。山陽新聞の各販売所で取り扱う。青年山陽会の三宅壮一郎会長は「夢や仕事について親子で話すきっかけにして」としている。

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 無料体験イベントを7月22日午前11時と午後1時半、山陽新聞社(岡山市北区柳町)で開く。小学4~6年の児童と保護者が対象で各回定員10組。申し込みは山陽新聞社読者局販売本部(086―803―8010)。

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