鈴木市長「既成の枠にとらわれずゼロベースで」 人口減対策3プロジェクト表明 長崎市議会

「ゼロベース思考で新しい価値を創る」と決意を語った鈴木市長=長崎市議会議場

 定例長崎市議会が20日開会した。鈴木史朗市長は施政方針演説で、市長選の公約を踏まえた人口減対策として「経済再生」「少子化対策」「新市役所創造」の三つのプロジェクトを始めると表明。「新しい価値を創るため、既成の枠にとらわれずゼロベース思考で取り組む」と決意を述べた。
 プロジェクトは人口流出を防ぐ魅力的な雇用創出や、子育て負担の軽減、市職員が力を発揮しやすい市役所づくりなどを目指し、外部から招く政策顧問を交えたチームでアクションプランを策定。鈴木市長は「市民の、市民による、市民のための市政を推進する」と語り、市内各地で双方向・対面型の意見交換会「シンナガサキみーてぃんぐ」を開く考えも示した。
 本会議は会期を7月7日までの18日間と決め、総額70億200万円の一般会計補正予算案2件など計18件を上程。このうち平和公園再整備基本計画策定費に1千万円を計上し、長崎南北幹線道路整備に伴うスポーツ施設再配置の「再検討部会」を新設して解決策を探る。一般質問は6月23日、26~28日。

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