指揮者の父子 父への音楽監督就任依頼は、息子への依頼の間違いだった 「ふたりのマエストロ」公開決定

最悪の間違いによって互いの心と向き合うことになった父と息子の物語を描いた「ふたりのマエストロ」が、2023年8月18日より劇場公開されることが決まった。

父も息子も、パリの華やかなクラシック界で活躍する指揮者の親子。父のフランソワは輝かしいキャリアを誇る大ベテランで、息子のドニも指揮者として才能を発揮し、今や飛ぶ鳥を落とす勢いだった。ある日、父へ一本の電話が。それは夢にまで見た世界最高峰「ミラノ・スカラ座」の音楽監督就任の依頼だった。しかし、ドニは父の偉業を素直に喜ぶことができないでいた。翌日、ドニはスカラ座の総裁から呼び出される。なんと父への依頼は、息子への依頼の誤りだった。ドニは父に真実を伝えなければいけない苦渋の選択を迫られる。

主人公を演じるのは、「ぼくの妻はシャルロット・ゲンズブール」で実生活でも夫婦であるシャルロットと共演・監督を果たしたイヴァン・アタル。ピエール・アルディティやミュウ=ミュウなどフランスを代表する俳優たちが家族の葛藤を描き出す。監督は俳優としても活躍するブリュノ・シッシュ。プロデューサーとして、アカデミー賞作品賞受賞「コーダ あいのうた」のフィリップ・ルスレらが参加している。

予告編は、息子ドニの授賞式に現れないフランソワが、テレビで息子の姿を見ているシーンから始まる。そして、フランソワに「ミラノ・スカラ座」から音楽監督就任の依頼の電話があるものの、実は誤りであることを息子のドニは知る。これから始まるミラノでの生活を心待ちにして浮き足立つフランソワと、父に真実を伝えなければと苦悩するドニの姿が対比的に描かれ、「僕は父さんの望む息子じゃない」と発言するドニに父がうなずくシーンもみられる。そんな親子の揺れる感情とともに、モーツァルトの「フィガロの結婚 序曲」や「ラウダーテ・ドミヌム」などクラシックの名曲が流れる。

【作品情報】
ふたりのマエストロ
2023年8月18日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、 Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下、シネ・リーブル池袋 ほか全国順次公開
配給:ギャガ
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