さぁ、柿崎に初夏到来ですよ~♪露店にぎわう風物詩「お引き上げ商工まつり」始まる・新潟上越市 22日まで、4年ぶり大民謡流しも

通りに並んだ露店を巡る来場者=6月20日、上越市柿崎区柿崎

 新潟県上越市柿崎区に初夏の到来を告げる「お引き上げ商工まつり」(柿崎観光協会など主催)が6月20日、住吉町交差点周辺を会場に始まった。歩行者天国となった通りに露店がずらりと並び、親子連れらでにぎわった。最終日の22日には4年ぶりに大民謡流しも予定されている。

 まつりは約300年前、浄土真宗の開祖・親鸞聖人の命日法要「報恩講」のため、ゆかりの寺院に信者が多数訪れ、露店が立つようになったのが起源とされる。命日は本来、1月16日(旧暦11月28日)だが、雪が降る冬は集まりにくいため、田植えを終えた6月に繰り上げたのが名前の由来になっている。

 約80の露店が並んだ通りは夕方になると、家族や友達と訪れた人たちが詰めかけ、おもちゃや軽食を買ったり、特設ステージのショーを楽しんだりする姿が見られた。

 子ども3人とヒーローショーを見ていた同市春日野2のパートの女性(44)は「和気あいあいとした柿崎の雰囲気を感じられる祭りで楽しい」と話した。

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