はるやまのお家騒動収束へ 実姉、弟の会長再任に賛意

はるやまホールディングスの店舗=20日午後、大阪市

 紳士服大手はるやまホールディングス(HD)の経営権を巡る創業家内の対立が収束する見通しとなった。過去3回の株主総会では業績悪化などを理由に、治山正史会長(58)の実姉で株主の岩渕典子氏(60)が正史氏の退陣を求めていたが、29日に開かれる今年の総会では正史氏の再任を含む5人の取締役選任案に賛成する意向だという。

 関係者によると、岩渕氏側に付いていた父で創業者の治山正次氏が昨年12月に死去したことが背景にあるとみられる。岩渕氏は周囲に「会社、従業員のために創業家は一致団結する」と説明している。

 はるやまHDは、2022年3月期連結決算の純損益が過去最大の78億円の赤字。

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