イタリア海軍艦船が日本初寄港 海自横須賀基地、中国にらみ

海上自衛隊横須賀基地に寄港したイタリア海軍の多用途哨戒艦「フランチェスコ・モロジーニ」=21日

 イタリア海軍の多用途哨戒艦「フランチェスコ・モロジーニ」が21日、同国海軍の艦船で初めて海上自衛隊横須賀基地(神奈川県横須賀市)に寄港した。中国が覇権主義的な動きを強める中で、イタリアは近年、インド太平洋地域への関与を強めている。

 イタリア海軍などによると、モロジーニは最新鋭の装備を備え、アジアの国々を巡った後、インドネシアから横須賀に来た。軍当局者は取材に「存在感を示し、友好国と連携を深めるための航海の一環だ」と説明した。

 横須賀基地の歓迎行事で音楽隊の演奏が披露された。海自の桜井敦2等海佐は「開かれたインド太平洋を実現するために一丸となって取り組む」とあいさつした。

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