候補生「銃と弾薬持ち外へ」 逮捕直後に供述、目的を慎重捜査

 岐阜市の陸上自衛隊射撃場で男性隊員3人が自動小銃で撃たれた事件で、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された自衛官候補生の男(18)が逮捕直後、「銃と弾薬を持って外に出たかった」と供述していたことが21日、捜査関係者への取材で分かった。捜査関係者によると、事件直後には「弾薬を奪おうと思った。犯行はその日に思いついた」などと説明していた。

 殺人容疑で送検された後は取り調べに応じておらず、陸自の警務隊は事件の経緯や動機、弾薬を持ち出そうとした目的を慎重に調べている。

 捜査関係者によると、男は候補生らに弾を渡す「弾薬係」だった菊松安親1等陸曹を狙ったとみられる。

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