外箱破損、統一基準で判定 廃棄削減へ飲料メーカーなど

サントリー食品インターナショナルの倉庫で、スマホで段ボール箱の破損箇所を撮影して検品する担当者。AIが判定する

 飲料メーカーやセブン―イレブン・ジャパンなど5社は21日、飲料が入った段ボール箱について、輸送時の破損状況を統一した基準で判定できるようにするため、人工知能(AI)を活用した共同実証実験を始めたと発表した。各社が目視で行っていた判定のばらつきをなくし、品質に問題のない商品の返品や廃棄を減らす狙い。

 実証実験には、飲料メーカーからサントリー食品インターナショナルやキリンビバレッジ、コカ・コーラボトラーズジャパンの3社が参加。富士通が開発したAIシステムを活用する。

 従来の目視判定では、箱にしわや角のつぶれがあると中の飲料の品質に問題がなくても返品されることがあった。

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