旭川遊覧クルーズ券販売店舗開業 岡山・石山公園 観光案内にも対応

旭川遊覧クルーズのチケットや軽食を販売する新店舗

 岡山城周辺の旭川を舞台にした遊覧クルーズのチケットを販売する新店舗が21日、乗り場近くの石山公園(岡山市北区石関町)にオープンした。市の社会実験の一環として運航会社など3事業者が運営し、一帯のにぎわい創出に向けた効果を検証する。

 市が公園に仮設するコンテナ(幅約2.5メートル、長さ約6メートル、高さ約3メートル)に開業した。これまでは川べりの乗り場で乗船を受け付けていたが、通行人の多い公園に窓口を構えることで客を呼び込みやすくする。

 店舗にはスタッフ1~2人が常駐する。店先にテーブルやいすを設置し、えびめしやデミカツ丼といったご当地グルメの弁当、ドリンク類を販売。市内の観光案内にも対応する。

 21日の遊覧クルーズは悪天候のため終日運休となったが、運航会社の藤沢亨取締役は「岡山城や後楽園に近く、観光客の動線に当たる便利な立地。クルーズの利用を促しつつ、岡山の情報を発信する基地のような店にしたい」と話した。

 営業は原則午前10時~午後4時。事業期間は2025年3月まで。今後は公園内でマルシェやヨガなどのイベント開催、キッチンカーの誘致も予定している。

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