金融緩和策の継続強調 日銀総裁「不確実性高い」

全国信用金庫大会であいさつする日銀の植田総裁=21日午後、東京都内(代表撮影)

 日銀の植田和男総裁が21日、東京都内で開かれた全国信用金庫大会であいさつし「海外経済やウクライナ情勢、資源価格の動向などわが国経済を巡る不確実性は極めて高い」と強調し、現在の大規模な金融緩和策を続ける考えを改めて示した。

 植田氏は、信用金庫は地域の実情を熟知しているという強みを生かして課題解決に取り組むことが重要だと指摘。「新型コロナウイルス関連融資の返済が本格化しており、取引先企業に対するきめ細かな与信管理と資金繰り支援が求められる」と話した。

 中小企業の中長期的な課題として、デジタル化による生産性向上や賃上げなどを挙げた。

© 一般社団法人共同通信社