尾崎世界観の芥川賞候補作『母影』が文庫化、ピース又吉が約7000字の解説を寄稿

クリープハイプ・尾崎世界観の芥川賞候補作『母影』の文庫版が2023年7月28日に刊行される。

今回の文庫化では、尾崎の強い希望で、芥川賞作家でもある又吉直樹(ピース)に解説をオファー。依頼を受けた又吉は、『母影』に全身で向き合い、熱のこもった約7000字の大作解説を寄稿した。

小学生の「私」の視点で、マッサージ店で働く母の秘密と社会の歪(いびつ)を見つめた中編小説『母影』。2020年に純文学文芸誌『新潮』12月号に掲載後、芥川賞候補に選ばれ、翌年1月に書籍刊行されるや続々重版も果たした。

◎又吉直樹『母影』解説より一部抜粋
『母影』は、冒頭から結末に至るまで、神経の行き届いた言葉が丁寧に重ねられていく。
言葉を最大限に駆使し、純文学を書く、ということから一切逃げていない。
このような無垢な覚悟を感じさせてくれるものだけに触れて私は死んでいきたい。

◎書籍情報
『母影(文庫版)』
2023/7/28 RELEASE
605円(tax in.)
著者:尾崎世界観
造本:新潮文庫
https://www.shinchosha.co.jp/book/104452/

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