槙野智章氏「旅先ではトラブルウエルカムです」 ブッキング・ドットコムの旅プロデューサーに就任

元サッカー日本代表の槙野智章氏が、ブッキング・ドットコムの「Genius旅」旅プロデューサーに就任し「旅プロデューサー就任記者発表会」by Booking.comが行われた。また引退後初、プライベート一人旅の密着動画が21日から公開(全3回)されることも併せて発表された。

就任式に登壇した槙野氏は、旅プロデューサーに任命されたことについて「これまでずっとサッカー一筋だったので、引退して自由になった自分に日本や海外のすばらしさを伝えられる機会をくださって、すごくうれしかったです」と笑顔を見せる。現役時代にも30~40カ国に足を運んだというほど旅が好きだという。

今回のプライベート旅に同行したという、ブッキング・ドットコム西日本地区エリアマネジャーの高木浩子氏も登壇し、ともに旅を振り返ることに。そんな彼女は槙野を「プロサッカー選手でありながらプロの旅人」と評した。

槙野氏は「国内はほとんど遠征でしか行ったことがない」と言い、旅先に選んだのは「未踏の地」三重県だった。ずっと伊勢神宮に行ってみたかったという念願かなった形だ。密着旅のダイジェスト動画が流れると「すでに懐かしい。すごく楽しかったです」と目を細める。

特に印象深かったエピソードとして「海女さんとの出会い」をあげた。「海女さんに初めてお会いして、小屋にも案内してもらったんです。お話しが楽しすぎて、30分以上滞在してたんですけど、さすがにスタッフさんが慌てて「槙野さん、そろそろ時間が」と言われてしまいました。時間が許せば、もっと話したかったし、一緒に潜りたかったです」と笑いを誘った。

今回、初めてブッキング・ドットコムのアプリを使いながら自分で旅の手配をしたそうで「僕らアスリートは、ほとんどの人がスタッフさんに何不自由なく手配してもらうので、(アプリが)こんなに便利なものだとは知らなかったです。めちゃくちゃおすすめしたい!簡単なので、たくさんの方たちに使ってもらいたいですね。楽しみが増えると思います」と旅プロデューサーらしい一面を見せた。

さらに旅先では「修学旅行生に絡まれたり、大会前だという学生に目の前でバック転を見せられたり、いろいろな出会いやハプニングがありました。でも、これこそが旅の醍醐味(だいごみ)ですよね」と笑う。元々ただ「楽しかった」で終える旅を好まないといい、むしろトラブルを「ウエルカム」にしている。

最後に、自身とって「旅」とは何か聞かれると「財産」と明かす。「旅で得られたものは「ネタ」として笑い話にもなるし、旅先で出会った方たちがファンになって試合に来てくれたり、プライベートで食事に行く関係になったりしてるんです。何よりコミュニケーション能力が上がりますから、皆さんにはぜひ旅に出てほしいです」と熱く語った。

彼の口からは何度も「ふれあい」というキーワードが出るほど、人との出会いを心から楽しんでいる思いが伝わってきた。

(よろず~ニュース・椎 美雪)

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