「世界水泳福岡」出陣式に入江陵介、大橋悠依らが集結! 応援団に橋本環奈が新加入

“水泳の聖地・福岡”で22年ぶりに開催される「世界水泳福岡2023」。開催まで1カ月を切る中、6月19日に、東京スカイツリー天望デッキで出陣式が開催された。出陣式には「テレビ朝日 世界水泳福岡 メインキャスター」を務める松岡修造と、競泳解説の萩野公介、「テレビ朝日 世界水泳福岡 応援団」の博多華丸・大吉が登場。さらに、新たに橋本環奈も応援団に就任することが発表された。そんな「世界水泳福岡2023」を盛り上げる強力なメンバーが見守る中、競泳日本代表のキャプテン・入江陵介選手、副キャプテン・大橋悠依選手、副キャプテン・松元克央選手、アンダー22キャプテン・難波実夢選手の4人が登壇し、世界一を目指すべく意気込みを語った。

「世界一を目指す」ということで、世界一高いタワーであるスカイツリーで行われた今回の出陣式。これに入江選手は「初めて来たので、うれしくてあとで1周しようってみんなで言っています(笑)。日本開催の『世界水泳』、非常にワクワクしています。日本で開催することはなかなかないので、盛り上げていきたいと思います」と気合は十分。同じく大橋選手も「すごくテンションが上がっています! 今は本番に向けて追い込みの時期なので頑張っていますし、この成果が1カ月後、うまく出せるといいなと思って練習しています」と意欲を燃やした。

東京スカイツリーは都内屈指のパワースポットとして知られ、そこではかなえたい一番の願いをリボンに書いてモニュメントに結びつける「W1SH RIBBON(ウィッシュリボン)」が設置されている。そこで、登壇した選手たちも金色のリボンに願いをしたため、ステージ上で披露することに。

東京五輪で個人メドレー2冠を達成した大橋選手は「自分の力を全部出し切る」と記した。「世界中のライバルたちが福岡に集結しますが、まずは相手など関係なく、自分の泳ぎをするのが一番重要なことだと思うので、自分に集中して力を全部出し切るということを決めてやりたい。自分の限界というものは自分で超えていくしかないですし、限界を決めないことが超えていくことにつながると思うので“ウルトラ集中”して、“ウルトラ出し切りたい”と思います!」と力強く決意表明。

2019年の「世界水泳」で銀メダルに輝き、日本競泳史上初の200m自由形でメダリストとなった松元選手は、「メダルを持ち帰る!!」と書き、「僕は今回3種目にエントリーしているのですが、どれもあと少しでメダルが獲得できる…厳しく言えば、今のタイムでは届かないんです。0.1秒でも0.2秒でも縮められれば、メダル獲得のチャンスが広がりますし、一つでもいいのでメダルを持ち帰りたい」とメダルに懸ける熱い思いを口にした。

また、10代で東京五輪出場を果たし、日本の競泳長距離界の期待の星である難波選手は、自分の名前の“実夢”にかけて、「夢を実らせます」と発表。「世界で戦うということが自分の夢であり目標でもあるので、それをしっかり福岡でぶつけたいなと思っています」とやる気に満ちあふれていた。

そんな中、8回目の「世界水泳」出場となるキャプテンの入江選手は、「最高の泳ぎ!!」という願いを込めた。「毎回自分自身の最高の泳ぎを求めてやってきているので、この大会もしっかりと自分の最高の泳ぎができるように頑張りたい。 昔、日本代表のコーチに『日本代表というのは、日本一諦めの悪い集団だ』と言われたのがすごく記憶にあって、自分自身も諦めていないから今もこうして戦っているんだな、と思っています」と力強く宣言。

それぞれの願いとともに、その裏にある情熱を聞いた松岡や萩野、華丸・大吉が心を打たれ期待を膨らませる中、松岡が「ものすごく期待しています」と言うほど、強力な助っ人・橋本が「世界水泳」応援団に加わることが発表された今回。松岡だけでなく、選手たちもその気持ちは同じようで、大橋選手も「橋本さんの応援もあって、見てくださる人も増えると思うので、選手からしてもたくさんの人に泳ぎを見てもらえるのはうれしいです」と喜びを表現した。

そんな橋本は「地元の福岡で開催されることもそうですし、水泳って見ていると熱くなるものがあるので、応援団になれてとてもうれしいです。微力ながら皆さんの力になれるように応援をして、盛り上げていければなと思います」と笑顔を見せ、会見中にはたびたび松岡から「夢を実らせる方法は?」「最高の泳ぎをするためには?」と選手へのアドバイスを求められ、「諦めない気持ちが大事!」と繰り返し、選手たちに全力でエールを送った。

さらに、今回の出陣式には、世界初のバーチャルスイマー・速水永遠(はやみとわ)も登場。01年の「世界水泳福岡」で深田恭子が声を担当したCG キャラクター・速水亜矢(はやみあや)の娘で、すでにPRにも登場して話題となっているが、今後も番組、メタバース空間などに現れて「世界水泳」を盛り上げていく。

永遠の存在に、大橋選手は「日本代表が1人増えたような気持ち」と語る一方、入江選手は「どんな声なんだろうと気になります」とその声の正体が気になっている様子。その主は、6月25日にテレビ朝日系で放送される「世界水泳福岡ウルトラツアー」(午後1:55)の番組内で発表される。

なお、選手たちが書いたリボンは天望デッキにて展示。夜間の天望デッキの窓ガラスを巨大スクリーンに仕立てた「SKYTREE ROUND THEATER(スカイツリー ラウンド シアター)」では、6月19日から「世界水泳特別PR」を上映。

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