「映像全体の開示を」 閉廷後、妹2人が訴え

 名古屋出入国在留管理局の施設で収容中に死亡したスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん=当時(33)=が死亡する前の映像が21日、名古屋地裁の法廷で上映され、閉廷後に記者会見したウィシュマさんの妹2人は「真相究明のため、映像全体の開示を求めていく」と話した。

 地裁に提出されたのは295時間あるとされる監視カメラ映像のうち5時間分。この日、法廷でモニターに映るウィシュマさんの姿を見た妹ポールニマさん(29)は会見で「傍聴の方には、入管が姉をどれほど残酷な状況にさせたか自分の目で見て、分かってもらえたと思う」と語った。

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