立民・泉代表、マイナ保険証めぐり「現行の保険証を廃止はむちゃくちゃ」岸田首相の閉会中審査出席求める

立憲民主党の泉健太代表(48)が21日、通常国会閉会後に行われた同党の両院議員総会後に記者団の取材に応じ、トラブルが相次ぐマイナンバーカードをめぐり自民党と閉会中審査を行うことで合意したことに触れ「総理出席の閉会中審査を求めていますので、何とか実現したいと思います」と、岸田文雄首相(65)の出席を求めていくとした。

泉氏は、政府が2024年秋までに現行の健康保険証を廃止し、マイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」に一本化することに「これだけ医療データのトラブルが起きている中で、やっぱり現行の保険証を廃止するってのはむちゃくちゃ。これはちょっと杓子定規、四角四面すぎる」と対応を批判した。

さらに「国民の皆さんがこれだけ保険証大丈夫か、自分のデータが入ってるのか、他人のデータが入っていないか不安を感じている中で、現行の保険証を廃止して全部マイナンバーカードに統合するのは性急すぎ」と指摘した。

泉氏は「政府がデータトラブルの改善にはまだまだ時間もかかるわけですから。総点検すれば、さらにいろんなところから出てくる可能性もある」と強調。党として、紙の保険証を残すことを訴えるとして「国民の皆さんが不安を感じないように、当面は現行の保険証の選択肢を残すということがやっぱり正しい政策。それを立憲民主党として訴えていく。国会閉会中でも、国民の関心事項」と、岸田首相が出席しての閉会中審査の重要性を訴えた。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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