神奈川・公立小中の教諭、146人不足 小学校の悪化顕著

神奈川県庁

 神奈川県教育委員会は21日、県内公立小中学校(政令市を除く)の教員不足について、5月1日時点で計146人に上ったことを明らかにした。小学校は2年前の2.3倍に達するなど、増加に拍車が掛かっている。

 県教委によると、内訳は小学校102人、中学校44人。前年同期の計114人(小学校76人、中学校38人)から3割増えた。一昨年同期の不足数は72人(小学校45人、中学校27人)で、小学校での悪化が顕著となっている。

 正規教員が産休・育休に入る際の代役となる臨時的任用職員の確保が難しいことが主因。教員採用試験の倍率が低くなって受かりやすくなり、臨時的任用職員として勤務していた層が減っていることが背景にある。

 代替策として、クラスを持たずに特定の教科を教える予定だった正規教員を担任に回し、その代わりに非常勤講師を配置。教頭が一時的に担任を務めるケースもあるという。

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