チャットGPT、大学生3割利用 「考える力向上」意見も

チャットGPTを利用したことのある大学生

 東北大教授らの研究チームは22日までに、対話型人工知能(AI)「チャットGPT」を利用したことのある大学生が32.4%に上るとのアンケート結果をまとめた。「考える力」の向上に役立ったとの回答もあった。チームは「学生の批判的思考力や創造性が損なわれるとの懸念もあるため、実態を分析して今後の活用法を検討する必要がある」としている。

 アンケートは5月24日~6月2日、調査会社を通じてオンラインで実施。全国の大学生4千人から回答を得た。

 結果によると、専攻別では理工農系の45.5%、「人文科学・社会科学・教育学」の33.0%、医歯薬系の21.2%がそれぞれ利用したことがあると回答した。男女別では男性44.8%、女性27.1%。学年別で大きな差は見られなかった。

 リポートなどの提出物作成に使ったことがある学生は全体の14.0%。そのほとんどが、何らかの方法で文章が正しいかどうか確認し、必要に応じて修正していた。

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