8月の県内主要観光施設30カ所の利用者調査、コロナ禍の落ち込みから8割以上回復

県がまとめた8月の県内主要観光施設30カ所の利用者調査によると、全体では64万6464人と前年同月比16・7%減で、コロナ禍の落ち込みから8割以上回復した。中でも美作県民局エリアの客足は同6・3%増と昨夏を上回った。
3県民局(備前、備中、美作)管内ごとに月別利用者数を集計し、美作県民局エリアの10施設は、26万7080人。蒜山ジャージーランド(真庭市)は3万7119人(同34%増)と大幅に増え、津山城(山下)は5449人(同3・4%減)もほぼ例年並みに戻った。
備前県民局エリアの10施設は、岡山城(岡山市)や後楽園(同)の集客が戻らず、15万8619人、同35・3%減と伸び悩んでいる。備中県民局エリアは大原美術館(倉敷市)が8月25日から再開したばかりで、22万765人、同21・1%減だった。
県観光課では「コロナ禍の状況がある程度落ち着き、県内で使える県民限定宿泊クーポンを7月に発行した効果もあったと考える。特に美作エリアは感染確認が少ないことも追い風になっているのでは」と分析。
同時に調査しているホテルや旅館の利用状況では、任意に選んだ50施設のうち回答が得られ42施設の宿泊者数が前年同月比45・2%減だった。

© 津山朝日新聞社