ルイス・スアレスの現役引退に現実味…グレミオ会長「限界に達している…」

[写真:Getty Images]

現役引退の可能性が報じられるウルグアイ代表FWルイス・スアレス(36)の状態に関して、グレミオのチーム関係者が口を開いた。ブラジル『ESPN』が伝えている。

先日にブラジル『GZH』など複数のブラジルメディアは、スアレスが2020年に手術した右ヒザの慢性的な痛みに悩まされて、即時の現役引退を検討していると報道。

グレミオとの現行契約は2024年12月末まで残っているが、近いうちにクラブ首脳陣と即時の契約解消に向けた話し合いを行うとも伝えられた。

一連の報道に対して、スアレスや側近は沈黙を貫いているが、グレミオのアルベルト・ゲラ会長が、その可能性を裏付けるようなコメントをしている。

クラブの公式イベントに出席したゲラ会長は記者団に対して、「彼は多くの注射と薬を必要としている。限界に達している。しかし、その限界がどこにあるのか、いつが最後の試合なのかはわからない」と、ベテランストライカーが満身創痍の状態であることを認めた。

さらに、今後状態が悪化した場合はヒザの人工関節置換手術が必要になる可能性さえあることを明かしている。

また、チームメイトであるMFビテッロもスアレスの現状を憂う。

ビテッロはブラジル『Radio Bandeirantes』で、「彼は痛みを訴え、足に過負荷がかかり、自分を犠牲にしている。もし(引退が)決定すれば、僕らにとって大きな損失だ。彼は素晴らしいプレーヤーだけど、彼の健康は何よりも優先されるものだ」と、同僚の引退の可能性を認めている。

これまでアヤックス、リバプール、バルセロナ、アトレティコ・マドリーとヨーロッパのトップクラブを渡り歩いてきたスアレス。

昨夏のアトレティコ退団後はカタール・ワールドカップに向けたコンディション維持の目的もあり、母国の古巣ナシオナルへ16年ぶりに帰還。そして、今年初めにはブラジルの名門グレミオに加入していた。

その新天地ではここまで公式戦25試合に出場し、11ゴール8アシストを記録。今月のサンパウロ戦、フラメンゴ戦でも先発出場していた。

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