日本生命の元営業部長が契約捏造 76件、顧客の金銭被害判明せず

 日本生命保険は22日、横浜北支社の元営業部長が生命保険の契約を76件捏造していたと発表した。運転免許証を偽造し、架空の人物を契約者に仕立てるなどしていた。保険料は自ら負担し、調査に「営業職員の成績を確保するため」と説明。顧客の金銭的な被害は現時点で判明していない。

 元営業部長は30代男性で、捏造は2021年4月に始まった。今年3月末、本部による本人確認書類の点検で発覚。複数の営業職員が、契約者と対面で手続きせずに元営業部長に任せていたと証言した。元営業部長が払った保険料は600万円に上るとみられる。

 元営業部長は既に退職したが、日本生命は関与した職員も含めて処分を検討している。

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