『犬の多頭飼いに不向きな人』の特徴3つ!お迎え前にしっかり考えて

「犬の多頭飼いに不向きな人」の特徴

どんなに犬を愛していても、「1匹だけ飼う」のと「2匹以上飼う」では、その大変さが異なります。まずはお迎えする前に、どのような現実が待っているのかを知識として知っておきましょう。

1.経済的な余裕がない

犬の多頭飼いに不向きな人の特徴には、「経済的な余裕がない」ということが挙げられます。

犬を飼うことには、経済的な余裕があった方が飼い主として向いています。1匹でも同じことなのですが、多頭飼いをするのであれば、さらに経済的な大きな余裕が大切になります。

我が家には超小型犬と中型犬の2匹がいますが、かかる費用の全てを比べると、中型犬にかかる費用は超小型犬にかかる費用の2倍~3倍ほどです。生活費はもちろん、医療費も倍以上がかかることがよくあります。

同じ犬種を迎えたいと考えた時、単純に計算しても先住犬にかかる費用の2倍のお金が必要になる、と考えてみてください。経済を圧迫することはないでしょうか。

生活費や予防医療費とは別に病気やケガをした時にかかる高額な治療費・手術費・入院費・通院費などを十分に満たせるでしょうか。

トリミングの必要がない大型犬よりも、毎月のトリミングが欠かせない小型犬の方が飼育にかかる費用が高い、なんてこともよくあります。

多頭飼いをしたいと考えた時、経済的な余裕がないよりは少しでも余裕があった方が、余計な不安やストレスなく心穏やかに暮らせると思います。

2.自宅に犬のための十分なスペースがない

犬の多頭飼いに不向きな人の特徴には、「自宅に犬のための十分なスペースがない」ということが挙げられます。

犬が安全で快適な暮らしをするためには、ケージ・ベッド・トイレ・食器などの生活用品が犬の数だけ必要になります。ケージが2つと考えるだけでも広いスペースが必要ですし、1つのケージを一緒に使うと考えても大きなケージを置ける広いスペースが必要です。

犬のストレスのことを考えれば、やはりどんな物も犬の数だけあった方がよいものです。

雨の日など、犬がお散歩や運動に出かけられない日のことを考えると、室内での遊びができるくらいのスペースはあった方が安心できます。

トイレトレーニングをする時にも広いスペースがあった方がしつけやすいですし、成功しやすいです。

庭付きで部屋数の多い一軒家でなければ多頭飼いできない!なんてことは決してないと思いますが、犬1匹1匹にそれぞれの専用スペースを用意してあげられる広さはあった方が多頭飼いに向いているのではないかと思います。

犬同士の相性が合わなくて…ということもよくあるので、飼い主の目が離れる留守番の間だけでもそれぞれのケージの中で過ごせた方が、喧嘩やトラブルなく暮らせると思います。

3.体力や健康に自信がない

犬の多頭飼いに不向きな人の特徴には、「体力や健康に自信がない」ということが挙げられます。

犬を飼うことには、飼い主の体力と健康も重要になります。

例えば、超小型犬であっても、1匹を動物病院に連れて行くのと2匹以上を同時に連れて行くのとでは大差があります。混み合う動物病院である場合、待ち時間だけで1時間なんてことがよくあります。その待ち時間だけで飼い主も愛犬もかなりの体力を消耗します。

我が家では愛犬たちの安全を十分に確保するため、同時に連れて行くという選択はしておらず、1日で動物病院を2往復しています。午前中に体力のほどんどを消耗する気持ちです。

そして、超小型犬だからそんなにお散歩しなくても大丈夫…などという考えも、実は大間違いです。小型犬の散歩は、意外と歩きます。大型犬よりも運動量が多い小型犬もいます。

毎日お散歩には行きたくないな、20分以上歩くのは無理だな、医者から運動を制限されているという方は、多頭飼いには向かないでしょう。1匹でも難しいかもしれません。

まとめ

犬の多頭飼いに不向きな人の特徴を3つ解説しました。

  • 経済的な余裕がない
  • 自宅に犬のための十分なスペースがない
  • 体力や健康に自信がない

子供の頃から多頭飼いをしている私がもうひとつ“これは知っておいてほしい“と思うことは、「多頭飼いする犬は歳の差があった方がいい」ということです。

歳が近いと、介護が重なりやすいからです。介護が必要になった時ほど、経済にもスペースにも体力や健康にも十分すぎるほどの余裕があった方がよいです。

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