津山特産の小麦使いうどん作り 西小6年生 農産物への理解深める

麺を細く切り分け、うどん作りに挑戦する児童たち

 津山市立西小(同市小田中)6年生28人が20日、同小で市特産の小麦粉を使ったうどん作りに挑戦して出来たてを味わい、地元農産物への理解を深めた。

 美作大(同市北園町)の桑守正範教授(54)に教わりながら、「ふくほのか」と「せときらら」の2品種を混ぜた小麦粉に塩水を加えて足で踏んでこね、麺棒で伸ばして細く切り分けた。ゆでて完成したうどんは、ネギやのり、天かすをのせて全員で試食した。

 市やJA晴れの国岡山の職員から「風味豊かで香りがいい」「表皮は牛の餌に使われる」などと市産小麦の説明も聞いた。市は8月末から、市立小中学校の給食で市産小麦粉を使った麺を提供するという。

 児童(11)は「こねるのに力が必要で難しかった。もちもちでおいしく、給食で食べるのも楽しみ」と笑顔だった。

 市では2011年から本格的な小麦生産が始まり、22年度の作付面積は約160ヘクタール。うどん作りは市産小麦の普及に向け、市やJAなどでつくる津山産小麦生産普及連絡協議会が開いた。

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