笠岡・金浦中 生徒規定の適用開始 靴下や髪形、生徒が見直し緩和

生徒規定について説明する生徒会のメンバー

 笠岡市吉浜の金浦中で、生徒が主体となって校則を見直し、6月から適用を始めた。細かく定められていた服装や頭髪に関する条件を緩和し、名称も「生徒規定」と改め、状況に応じて生徒が自分で考える決まりも盛り込んだ。

 髪形や服装を厳しく定める「ブラック校則」が全国的に問題となる中、同中でも生徒の要望を受け付ける「目安箱」に改定を求める意見が多く寄せられた。このため昨年12月、生徒会が中心となって見直しを始めた。

 全校生徒にアンケートを行い、要望を精査。教職員や保護者とも意見交換しながら、安全性や地域からの印象などの観点を踏まえ、改正案をまとめた。

 白色のみと定められていた靴下や下着については黒、グレー、紺も可能に。靴も白色の指定をなくし「運動にふさわしい靴とする」とした。男女で細かく決められ、改善を望む声が多かった髪形は、学習や運動に適したものを基本とし、「その場に応じて、適した髪形にする」と定めた。

 2日開かれた生徒総会で、生徒会役員が全校生徒約180人に「生徒規定」について説明。賛成多数で適用が決まった。

 生徒会長の3年中村人和(とわ)さん(15)は「行動を起こすことの大切さを感じた。自分たちで決めたルールなのでしっかり守っていきたい」と話した。

 来年度以降も必要に応じて見直していくという。

© 株式会社山陽新聞社