最近エンブレムを「完全に作り変えた」9つの代表チーム

コロンビア代表がエンブレムを変更かと海外の一部メディアが報じている。

現時点でコロンビアサッカー連盟からの公式発表はないのでこれ以上は触れないが、近年エンブレムデザインをリニューアルした代表チームは案外多い。

そこで、ここ数年でエンブレムを根本から完全に作り変えてしまった9つの代表チームを、ユニとエンブレムの両方でご紹介しよう。

アメリカ

アメリカ代表 2014 Nike ホーム ユニフォーム

アメリカ代表 2022 Nike アウェイ ユニフォーム

アメリカは2016年にエンブレムを変更し、よりシンプルでダイナミックなデザインへと変貌を遂げた。現在のデザインはファンも概ね好意的な反応を示しているようだ。

アイスランド

アイスランド代表 2018 Errea ホーム ユニフォーム

アイスランド代表 2020 Puma アウェイ ユニフォーム

アイスランドはサプライヤーがErreaからPumaへの変更を機にエンブレムデザインを刷新。KSIを刻んだ伝統のスタイルから、「雄牛、巨人、ハゲタカ、ドラゴン」と4つのシンボルを描くデザインへ完全リニューアルとなった。

エクアドル

エクアドル代表 2017 Marathon アウェイ ユニフォーム

エクアドル代表 2020 Marathon ホーム ユニフォーム

エクアドルは2020年のコパ・アメリカから新エンブレムを使用。デザイン的には完全に昨今のトレンドであるアイコン化・シンボル化だが、サッカー連盟の略称EFEでコンドルを表現することで伝統的な要素も反映させている。

メキシコ

メキシコ代表 2020 adidas ホーム ユニフォーム

メキシコ代表 2022 adidas ホーム ユニフォーム

メキシコは2022カタールW杯出場のタイミングでエンブレムを変更。伝統的でクラシックなものから、国旗カラー(緑・白・赤)を残しつつも“現代的”を意識したというデザインへリニューアルとなった。

コスタリカ

コスタリカ代表 2018 New Balance アウェイ ユニフォーム

コスタリカ代表 2022 New Balance ホーム ユニフォーム

コスタリカは2022カタールW杯出場のタイミングで新しいエンブレムデザインを採用。人間のシルエットを描く世界的にも珍しいデザインから、シンプルに“CR”を配した盾形エンブレムへと大胆な変更となった。

ルーマニア

ルーマニア代表 2008 adidas ホーム ユニフォーム

ルーマニア代表 2018 Joma ホーム ユニフォーム

ルーマニアは2018モデルから新エンブレムを採用。90年代から使われてきた円形のデザインから、非常に欧州的な盾形へと変わる。

新エンブレムの5つの絵柄はルーマニア国章に描かれているものと同じで、左上から時計回りに「金の鷲、黒い牛、黒い鷲、魚、獅子」だ。

韓国

韓国代表 2014 Nike ホーム ユニフォーム

韓国代表 2020 Nike ホーム ユニフォーム

韓国は2020年にエンブレムを変更。中心に虎を据えた点は変わらないが、デザインから受ける印象や漂う雰囲気はかなり異なる。

新デザインは、伝統の虎に常に前進するチームの姿を重ねた。その虎の顔の形状は代表チームのフォーメーションを、縦長の形状はサッカー場をイメージしている。かなり凝ったコンセプトではあるが、旧エンブレムの方がはるかに“アジアの虎”感は強い。

サンマリノ

サンマリノ代表 2016 adidas ホーム ユニフォーム

サンマリノ代表 2022 Macron ホーム ユニフォーム

欧州の小国の中の小国サンマリノは、サッカー連盟の創設90周年を機にエンブレムを変更。美しき旧デザインからのアイコン化に嘆き悲しんだ日本人も少しはいたはずだ(少なくともここに1人いる)。

イタリアのデザイン会社によって製作されたこのエンブレムは、国の伝統を落とし込みつつもモダンなスタイルに。これはこれでそれなりに格好よい。とりわけ色の美しさは秀逸である。

ベルギー

ベルギー代表 2018 adidas ホーム ユニフォーム

ベルギー代表 2020 adidas アウェイ ユニフォーム

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ベルギーはEURO2020(そしてサッカー協会125周年)のタイミングでエンブレムのデザインをリニューアル。まったく新しいエンブレムが登場した。

しかし新デザインは決して単なるアイコン化などではなく、王冠、花輪、ベルギーのトリコロールをしっかりと残したクラシックなスタイル。王立ベルギーサッカー協会の名に恥じない品位を保ちつつも、新時代に適応した見事なデザインである。

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