ウクライナ政府を「けん制」 バッハ会長、選手支援訴え

IOC臨時総会でのバッハ会長=22日、ローザンヌ(AP=共同)

 【ローザンヌ(スイス)共同】国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は22日の臨時総会で、ロシアとベラルーシの選手が参加するパリ五輪の予選大会に自国選手が出場することを禁じているウクライナ政府を「理解しがたい」とけん制した。IOCはロシアとベラルーシの選手の国際大会復帰を各競技の国際連盟に促している。

 バッハ氏は、ウクライナ選手が来夏の五輪の出場権を獲得できるように「支援する」と表明。侵攻したロシアと同盟国のベラルーシだけでなく、選手の活動を制限するウクライナを含めて「どちらも、われわれの立場とは正反対だ」と訴えた。

 柔道やテコンドーの世界選手権で両国選手の個人資格での参加を容認した判断を評価し「何の問題も起きなかった。差別のない平和的な競技を実現してくれて感謝する」と述べた。

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