【ニューヨーク共同】米沿岸警備隊は22日、1912年に沈没した英豪華客船タイタニック号の残骸を見るツアー中に行方不明になった潜水艇「タイタン」の破片を海底で発見したと発表した。水圧でつぶれたとみられ、乗っていた5人の生存は「絶望的だ」と弔意を表明した。米メディアによると、ツアー運営会社も全員が死亡したとの見方を示した。
潜水艇はカナダ東部沖の北大西洋で18日に連絡が途絶えた。米国とカナダの軍と沿岸警備隊が航空機や船舶を派遣。
米メディアは、潜水艇が18日に潜水して数時間後に、米海軍が破裂音を探知していたと報じた。
ツアー会社の最高経営責任者（CEO）が潜水艇の操縦士を務め、英国人の実業家とフランス人の海洋専門家、パキスタン有数の財閥一族の親子2人を乗せていた。
カナダの船舶が輸送した無人探査機が22日午前、今回の捜索で初めて海底に到着。水深3800メートル付近に沈んだタイタニック号から約500メートル離れた場所で破片を見つけた。目立つ破片は五つあり、居室を水圧から守る設備が含まれていた。
