茅ケ崎市は本年度から市立小学校の水泳授業の民間委託へ向けたモデル事業を始めた。本年度は浜須賀小(白浜町)と茅ケ崎小(共恵1丁目)の3、4年生を対象に、市内の林水泳教室(若松町)でそれぞれ3こまの授業を展開する。市は「学校現場での負担軽減を図るためにも、検討を続けていきたい」としている。
天候に左右されない屋内のスイミングプール。児童たちは泳力の差に分かれて指導員のレクチャーを受ける。水に顔をつけることから始めるグループ、泳力を伸ばそうとコーチから指導を受ける集団、十分泳げる児童の中には、黙々と泳ぐ子どもも。児童約60人に対し、指導員が10人ほど割り当てられるため、レベルに応じた指導も可能だ。
今回の事業は、新型コロナウイルス禍で入学後に水泳の授業を受けていない3、4年生からスタートさせた。他の授業に時間的な影響が出ないようにと、同教室から近い学校を選んだという。浜須賀小の関係者は「水に慣れていない子どもにとって、コーチがたくさんいるので(学校とは)安心感が圧倒的に違う」と相好を崩す。