「空飛ぶクルマ」離着陸場の設置など、『大阪・関西万博』関連への投資額が1000億円にのぼると報道のあった大阪メトロ。それに対して6月22日、大阪市の定例会見で横山英幸市長は、「万博では多くの方が空飛ぶクルマを体験できるよう取り組みを進めたい」と明言した。
2025年『大阪・関西万博』の会場イメージ
大阪メトロでは、投資額のうち約10億円を投じて「森之宮車両工場跡地」(大阪市城東区)に万博のサテライト会場を整備。そこに「空飛ぶクルマ」の離着陸場(ポート)を設置する計画になっている。
市の計画ではこのほか、大阪港の「中央突堤」(大阪市港区)、USJの南部(大阪市此花区)が、万博会場外のポート候補地。この3カ所と会場間で空飛ぶクルマが運航される予定だという。
横山市長は、「安全基準、許認可手続き・・・、実現するにはたくさんのハードルがあるし、市民にとってはいきなり空飛ぶクルマが上を通るとびっくりする。受け入れてもらいながら、未来の商用利用につなげたい。今はできるだけスムーズに環境づくりの整備を国や府や市、関係団体で進める」と話す。
21日には、市が2023年度の『空飛ぶクルマ社会実装事業補助金』対象事業の募集を開始。同事業についても、「(民間事業者に)興味関心を持っていただき、ともにチャンレンジしやすい環境を作りたい。万博では多くの方に体験いただけるように、(万博)後は多くの人が空飛ぶクルマで移動する時代を描けるよう、取り組みを加速したい」と意気込んだ。
取材・文・写真/岡田由佳子