反省…川が避難判断水位を超えたのに市長と副市長2人そろって退庁 災害本部設置で再登庁 危機意識に問題

草加市役所=埼玉県草加市高砂

 埼玉県草加市議会は6月定例会最終日の19日、今月2~3日の台風2号に伴う記録的豪雨の対応を巡り、山川百合子市長と高橋理絵副市長に対し「反省を求める決議案」を全会一致で可決した。同日の定例会最終日は午後9時半過ぎに閉会した。 決議案は市議会全5会派団長の連名で提出された。提案理由を「市民の生命と財産を守ることが行政最大の使命であることを認識するとともに、市民や議会への迅速な情報発信と説明責任を果たすよう強く求める」としている。

 決議などによると、山川市長と高橋副市長は2日午後11時10分ごろに退庁。その時市内の綾瀬川の水位は避難判断水位を超えていた。市が災害対策本部を設置したのは2人が不在だった3日午前1時10分。その後、山川市長は3日午前2時20分ごろ、高橋副市長は同6時ごろに再登庁した。決議では「2人そろって退庁したことは市民の安心・安全を守る意識の欠如、さらには危機管理意識の欠如」と指摘している。

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