愛犬が熟睡できる環境とは?5つのポイントやダメな寝床を紹介

犬にとっても良質な睡眠は重要!

私たち人にとって睡眠は頭や体の疲労を回復させたり、心を休めたりするために非常に重要な要素の1つです。それは犬も例外ではありません。

警戒心の強い犬たちは浅い睡眠を繰り返すことが多いと言われていますが、熟睡することで疲労回復やストレス解消につながり、より心身共に健康を維持することができるのです。

反対に十分な睡眠が取れていない場合、疲労が蓄積し、精神的な健康も崩れてしまいがちです。体調不良や鬱のような状態に陥るリスクが高まるので、なるべく安心して睡眠できる環境を整えてあげましょう。

こんな寝床環境は愛犬が睡眠不足に陥る原因に

以下のような寝床環境は、犬たちが寝付きにくくなったり、寝苦しさを感じて不快感を覚える原因となるので改善しましょう。

  • 暑い、寒い
  • 寝床の周りが騒々しい
  • 寝床の周りに囲いがなく落ち着かない
  • 寝床のすぐ隣にトイレがある
  • ベッドが汚い

こうした環境に心当たりのある方は今すぐ寝床環境や設置場所を見直し、愛犬が良質な睡眠がとれるように配慮してあげてください。

愛犬が熟睡できる睡眠環境を整える5つのポイント

では、犬たちが熟睡できる環境を整えるためには、どのようなポイントを押さえるべきなのでしょうか。ここでは愛犬が熟睡できる睡眠環境のポイントを5つ紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

1.快適な室温を維持する

犬は一般的に20〜24℃の環境下が過ごしやすいと言われています。湿度によって上下しますが、寒すぎず暑すぎない環境を整えてあげるためにも、夏場は扇風機やエアコンの冷房機能、冬場は暖房器具やエアコンの暖房機能を使って快適な室温を維持してあげましょう。

また、自分で体温調節ができるよう寝床に軽いブランケットを置いてあげることをおすすめします。留守番中も「肌寒い」と感じたら、自身で対策できるようにするためです。

2.直射日光や外の影響を受けやすい窓辺は避ける

窓辺にベッドを設置しているご家庭を見かけますが、窓辺は直射日光が当たりやすかったり、外の喧騒が聞こえてきたりと寝床環境としては不適切です。

なるべく窓辺に設置することは避け、なおかつ直射日光の当たらない薄暗い場所を選んでベッドを設置してあげましょう。

3.四隅にベッドを置いたり寝床の周りに囲いを設置する

犬は警戒心の強い動物なので少しでも安心して眠れるよう、寝床の周りを柵や段ボールなどで囲ってあげたり、ケージの中に設置してあげたりしましょう。

また、部屋の四隅にベッドを設置することで、ベッドの二面が塞がれている状態を作ることができます。「敵から襲われるかも」と警戒する方向を減らすことで、より安眠につながりやすいので、こちらもおすすめです。

4.騒々しい場所を避けて静かな場所に設置する

人が行き来する場所やテレビの横などは、犬が気になって起きてしまったり騒々しさで落ち着いて眠れなくなる原因です。部屋の中でも騒々しい場所は避けて、なるべく静かで落ち着いた場所を選んであげましょう。

また可能であれば、道路とは反対側の場所にベッドを設置してあげましょう。聴覚の優れた犬たちは、道路に面した場所では屋外の喧騒を耳に入れやすいからです。

5.家族の様子が見える位置を選ぶ

犬にとって家族は安心できる存在です。家族が見える場所にベッドを設置することで、「みんながいるから何かあっても安心して眠れる」と強い安心感につながります。

例えば、リビングで家族と過ごす時は、家族が見える静かで落ち着いた場所を選んで、ベッドを設置してあげると良いでしょう。家族の存在を感じることで、安心して熟睡しやすいです。

まとめ

いかがでしたか。愛犬の心身の健康を保つためにも、安眠してもらえる環境を整えることは大切です。飼い主として、愛犬に居心地の良い生活環境を与えてあげる意味でも、今日から直せる部分から改善していきましょう。

(獣医師監修:寺脇寛子)

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