「ペンディングトレイン」今夜最終回! 山田裕貴、赤楚衛二、上白石萌歌らオールキャストがクランクアップ

本日6月23日が最終回となるTBS系連続ドラマ「ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と」(金曜午後10:00)。このほど約4カ月に及んだ撮影がオールアップを迎えた。

山田裕貴が主演を務める「ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と」は、金子ありさ氏が手掛ける完全オリジナルの予測不能のヒューマンエンターテインメント。同じ電車に偶然乗り合わせた見ず知らずの乗客たちが突如、前代未聞の出来事に巻き込まれ、電波が通じない上に水も食料もない極限下で懸命に生き、元の世界に戻ろうとする姿を描く。この電車に乗り合わせた乗客で、メディアでも活躍するカリスマ美容師・萱島直哉を山田、正義感あふれる消防士・白浜優斗を赤楚衛二、高校の体育教師・畑野紗枝を上白石萌歌が演じるほか、井之脇海、古川琴音、なにわ男子・藤原丈一郎、日向亘、片岡凜ら多彩なキャストが集結している。

最後のシーンを撮り終え、花束を受け取った山田は、ハードな撮影を乗り越えて無事にクランクアップしたことに安堵の表情を見せるとともに、同じくクランクアップを迎えた、上白石や井之脇、古川、藤原、日向、片岡、宮崎秋人、大西礼芳と“完走”の喜びを分かち合った。そこへ、一足先にクランクアップしていた赤楚がサプライズで登場。山田は驚きつつも、バディと熱いハグを交わした。

山田は「みんなに届くように、とにかくお芝居で日々ありがとうや愛情を皆さんに伝えていけたらいいなと思って、今日までやってきました。直哉という役は過去の自分を見ているようで、皆さんだから直哉も乗り越えられたと思うし、皆さんだから僕も乗り越えられたんだと思います」と撮影の日々を振り返り、「この作品が、皆の心に残るひと時であればうれしいです。見てくれている人の心に残る、それは僕たちの芝居だけでなくて、(スタッフの)皆さんの頑張りが報われる作品であればいいと、最後の最後まで思ってやっていました。作品の中でも直哉が言わなかった言葉があって…“ありがとう”という言葉を、今ここにいる皆さんをはじめ、『ペンディングトレイン』を支えてくれた皆さんに伝えたいです。本当にありがとうございました!」とあいさつし、涙を流した。

赤楚は「崖を登ったり、砂漠に行ったり、樹海に行ったりして本当にきつかったですけど、本当に皆さんが優しくて温かくてプロフェッショナルで…すごく楽しかったです。皆と出会えて、白浜優斗を生きられて本当に心からよかったです。そして、山田くんのバディを演じられたことが心からうれしかったです。皆さん本当にありがとうございました!」と万感の思いを伝えた。

上白石は「毎日現場に入る時に、皆さんがちゃんと目を合わせてあいさつをしてくれるところとか、皆さんが心から笑っていることにすごく救われて、なんて明るい愛のある現場なんだろうって、いつも思っていました。キャストだけでなく、スタッフ全員が最後まで同じ熱量を持っていることを実感できたことがすごくうれしくて、本物の気持ちがたくさん生まれたなって思っています。そして最後まで、誰よりも強い愛を持って先頭に立ってくれた裕貴くんに感謝しています。裕貴くんとでなければ見られない景色がたくさんあったし、裕貴くんが直哉というキャラクターを本当に愛しているのが分かったし、この『ペンディングトレイン』という作品を最後まで大きな愛で包んでくれて、私は同じ時間を共有できて本当に幸せだったなと思います」と座長として作品をけん引した山田や、支え続けてくれたスタッフを称えた。

井之脇は「僕は本当にプライベートでも山や自然が好きで、台本を読んだ時に(自然環境への影響など)ちょっと個人的に不安なところもあったんですけど(笑)」と本音を明かしつつ、「僕が初めて樹海ロケに行った日に、スタッフの皆さんが自然に配慮しながら撮影をする姿を見て、すてきで心の優しい方が集まっているんだなと思いました。過酷な現場でしたが、僕たちがいい芝居をできたのも、ここにいる皆さんのおかげだと思っています。本当にいい旅だったと思っています。ありがとうございました」と、スタッフや共演者と共に撮影を乗り切れたことに感謝。

古川は「最初に台本を読んだ時は、これができたらいいなーっていう他人事のような、どこか現実感がなかったんですけど、いざ撮影が始まったら毎日が無我夢中で…。1話の放送を見た時の衝撃と感動が忘れられなくて、それが毎回あって、この1週間頑張ってよかったな、また次のお話に向けて頑張ろうって毎回思える現場でした。4カ月間、皆さんと新しいことに本当にたくさんチャレンジできたんだなと思って、この撮影を忘れたくないですし、この経験をしたからよりタフになれて、これからもいろんな経験を前向きにしていこうと思います」と充実した時間を過ごしたことをうかがわせた。

藤原は、涙混じりに「ありがとうございました! 約4カ月って短いように思いますけど、1年の3分の1の期間一緒にいたと思うとすごく濃い時間でした」と述べ、「僕自身あんまり演技の経験がない中で、スタッフさんが優しくて、毎日疲れている中、朝早くに『おはようございます』ってあいさつすると、ちゃんと笑顔で返してくれてうれしかったし、キャストの皆さんも仲良くしてくれて…。すごくいい作品に出合えて幸せでした」と作品への愛をにじませた。

最終話。事実ではないことがネット上で拡散され、苦境に立たされる5号車の元乗客たち。手の震えに苦しむ直哉や、あらぬ誹謗中傷で休職を余儀なくされた優斗もまた、「こんな世界、もう終わればいい」と思うほどの絶望の淵にいた。しかし、その頃、物理学教授・蓮見涼平(間宮祥太朗)は地球環境を激変させる小惑星の衝突について、新たな事実をつかんでいた。そんな中、5号車のメンバーが集まる対策会議に連れてこられた直哉。そこには久々に顔を合わせる紗枝の姿も。一同は、意を決した米澤大地(藤原)の発案で、1本の動画を公開することにする。その動画をきっかけに、事態は思わぬ方向へと動き出していく――。

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