水辺の事故が多発する時季を迎え、岡山県警は23日、玉野市渋川の渋川海岸で海水浴客の水難事故を想定した救助訓練を行った。ヘリコプターや船艇が出動し、遊泳客が溺れた際の対応や連携を確認した。
県警機動隊や玉野、笠岡署などの28人が参加。海水浴客から「沖で泳いでいた友人の姿が見えなくなった」と通報があった、との想定で取り組んだ。
県警のヘリコプター「わしゅう」と玉野、笠岡署の警備艇が一帯を捜索。水難者を発見したわしゅうが海面に目印となる「シーマーカー」を落とし、水上オートバイで急行した機動隊員が海岸に引き上げた。
県警本部の秋山浩行地域課次長は「海辺は急に深くなる場所があり、波や潮に流される可能性もある。特に子どもが遊ぶときは大人がしっかり見守ってほしい」と呼びかけた。
県警によると、昨年の県内の水難事故は14件で7人が死亡した。