岩手で培った柔術、世界に挑戦 伊藤義隆さんが米大会で1勝

世界柔術選手権に初出場し、1勝を挙げた伊藤義隆さん(左)

 盛岡市中ノ橋通の盛岡ブラジリアン柔術アカデミー(阿部宏司代表)の岩手大4年伊藤義隆さん(21)=盛岡市西下台町=は、米ロサンゼルスで1日に開かれた世界柔術選手権に初出場し、1勝を挙げた。優勝者に競り負けるも「岩手で培った技術が通用した。技の精度を高めれば、優勝できると確信した」と世界への挑戦を続ける。

 ブラジリアン柔術は寝技中心で、関節技や絞め技での一本か、押さえ込みなどの点差で勝敗が決まる。同選手権は国際ブラジリアン柔術連盟が主催する世界最大の大会。予選はないが、各国のトップ選手が集まる。

 伊藤さんは、柔道で初段から2段に当たる青帯の最軽量ルースター級(道着込み57.5キロ)に出場。27人がエントリーし初戦は米国のジムに所属する選手を圧倒し、22対0の大差で勝利した。2回戦は3月の世界大会で優勝した米国のジムの選手。絞め技を警戒して不利な体勢になり、2ポイントを先制された。一進一退の攻防が続き、0対2で敗れた。この選手が今大会を制した。

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