王林、プロデュースのアパレルブランドに込めた意味 地元に〝新しい風〟吹かせる

タレントの王林がこのほどよろず~ニュースの取材に応じ、今年4月に立ち上げた自身プロデュースのアパレルブランド「わいは」への思いを語った。

ブランド名について王林は「『わいは』っていうのは、津軽弁でびっくりした時に使う言葉なんです。それを『What is heart』って英語で当て字にしたもの」と説明。「みんなが津軽弁だと思わずに、英語だと思って口にしてたら、知らないうちに津軽弁をしゃべってるっていう感じになったら面白いなと思って」と笑顔で明かした。

コンセプトとしては「びっくり!っていうだけあって、普通によくあるようなファッションアイテムじゃなくて、『青森』とか『SDGs』とか、地球環境にも配慮したような、いろんなアイデアでびっくりするアパレルアイテムをリリースしていければ」とし、「リリースしているのは全部、青森の文化だったり、『もの、ひと、こと』が詰まってるものだと思っています」と胸を張った。

実際、商品には青森の伝統的な製法や文化が込められている。王林の祖父が手がけた伝統工芸品・津軽塗の重箱の柄を使用したシャツや、青森の刺しゅう技法「こぎん刺し」を取り入れたデニムパンツ、農作業にも使用できるオーバーオールなどが並ぶ。「かわいいな、かっこいいなって思ってもらえた柄が、調べてみたら青森の伝統的な柄だったとかお祭りだった文化だったっていう風に、気づいたら青森に触れているっていう状態を作りたいんです」と力説した。

さらに、青森名産・りんごの廃棄品を加工してレザーを作ったり、りんごの木を使ってサングラスを作ったりと、環境問題を意識した製品も多数。王林は「青森って、若い子たちがパワーを出し切れてないところがあって、新しい物にチャレンジする時に〝暗黙の了解〟っていうか、伝統がありすぎて新しいことをやりづらいってところがあると思う」と青森の〝課題〟も口にしつつ、「若い子に思い切りやってもらいたいと思って、ファッションに伝統を落とし込むことで、新しい文化を見せていけたらいいなと思います」と、地元に新しい風を吹かせる意欲も語った。

(よろず~ニュース・福島 大輔)

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